新世界・通天閣・串カツ——大阪屈指の観光＆投資スポット「天王寺エリア」 | 全国の不動産投資・収益物件｜株式会社リタ不動産

天王寺エリアは、大阪の歴史と現代文化が共存する魅力的な地域です。古刹・四天王寺や広大な天王寺公園をはじめ、自然と歴史にふれられる名所が点在。一方で、日本一の高さを誇る超高層ビル「あべのハルカス」や、地元民に愛される個人商店街など、ショッピングやグルメも充実しています。

また、JR・大阪メトロ・近鉄・阪堺電車など複数の路線が集結しており、大阪市内だけでなく奈良や堺など近郊都市へのアクセスも抜群。今回は、そんな天王寺の象徴「通天閣」とその周辺の新世界エリアの魅力を中心に、観光スポットとともに不動産的視点でも注目ポイントを解説します。

通天閣と新世界は、大阪を代表する観光地として、国内外から多くの人々を魅了しています。
大阪のシンボルタワー・通天閣は、大阪市浪速区の新世界中心部に建つ展望塔です。

1912年に初代通天閣が誕生した後、1956年に2代目通天閣が再建されました。通天閣の展望台からは、大阪市街を一望できます。特に夜景は美しく、デートスポットとしても人気です。 通天閣の5階には、幸福の神様として有名な「ビリケンさん」が祀られています。ビリケンさんの足の裏をなでるとご利益があると言われています。

近年では、全長60m・最大高低差26mの「TOWER SLIDER（タワースライダー）」も新名物として注目を集めています。中間展望台（地上22m）から地下1階まで10秒で滑り降りるアトラクションで、スリルと眺望の両方を楽しめます。

通天閣を中心に広がる「新世界」エリアは、大阪らしいディープな文化が息づく街です。1903年の内国勧業博覧会の跡地に、初代通天閣と遊園地「ルナパーク」が誕生したのが始まり。現在の街並みは、戦後の復興とともに形成されたものです。

串カツ・射的・スマートボール…懐かしくも新しい新世界の魅力

新世界は、大阪名物の串カツ発祥の地としても知られています。ソースは二度づけ禁止がルールです。

また、新世界には昭和レトロな雰囲気の射的場が多数点在し、駄菓子やおもちゃの景品を狙って大人も子どもも夢中に。駄菓子やおもちゃなど、昔ながらの景品から、オリジナルグッズまで、様々な景品が用意されています。スマートボールや、デジタルゲームのような要素を取り入れた、新しいタイプの射的場も登場しています。「秘宝館」のように、カウンター幅が11mもある日本最大級の射的場もあり、迫力満点です。

新世界は日雇い労働者の街・西成に近いこともあり、昔から面白い逸話や伝説が残っています。「ピカピカに磨いた10円玉を20円で売ってる」とか「路上で靴を片方だけ売っている」とか。信じるか信じないかはあなた次第です。

大阪市天王寺区に位置する「天王寺動物園」は、1915年に開園した日本でも屈指の歴史を持つ動物園です。近鉄・JR・大阪メトロなど複数路線が乗り入れる天王寺駅から徒歩約5分という抜群のアクセスを誇り、新世界エリアや天王寺公園と隣接しているため、観光と合わせて楽しむには最適のスポットです。

園内は約11ヘクタールの広さを誇り、約200種・1,000頭羽以上の動物が飼育されています。サバンナゾーンではキリンやシマウマ、アフリカサバンナの動物たちの姿を間近で観察できるほか、アジア熱帯雨林ゾーンではオランウータンやトラなどの生態にもふれられます。北極圏ゾーンでは、ホッキョクグマのゴーゴやバフィンといった人気者もお出迎えしてくれます。

大人500円、小中学生は無料…驚きの入園料

天王寺動物園の魅力は、内容の充実度に対して入園料が非常にリーズナブルな点にもあります。入園料は大人で500円、子供は200円、大阪市内の小・中学生なら無料という気前の良さです。

また2021年には新しい学習施設「TENNOJI ZOO MUSEUM」がオープン。動物の生態や環境保全、絶滅危惧種の保護活動などをテーマにした展示が並び、親子で学べる環境教育施設としても注目されています。

天王寺エリアの歴史を地図からたどる

大正10年ごろ（1920年代前半）の古地図を参照すると、新世界エリアや天王寺公園の位置関係は現在とほとんど変わっていないことがわかります。これにより、天王寺という地域が100年以上にわたって都市機能の中心のひとつとして存在し続けてきたことがわかります。

天王寺公園の南東部、エントランスエリアにある「てんしば」は、緑豊かな空間が広がる憩いの場として、多くの人々に愛されています。カフェやレストラン、イベントスペースなど、さまざまな施設が揃っています。芝生でのんびり過ごしたり、イベントに参加したり、カフェでくつろいだりと、様々な過ごし方ができます。動物園と直結しており、動物園見学のついでに立ち寄ることもできます。高層ビル「あべのハルカス」も近く、ショッピングや展望を楽しめます。

飛田新地（とびたしんち）は、大阪市西成区に位置するエリアで、大正時代に設置された「飛田遊廓（ゆうかく）」をルーツとしています。1920年（大正9年）の開業以降、最盛期には日本最大規模の遊廓のひとつとして知られ、全国から多くの人々が集まりました。

しかし、第二次世界大戦後の風俗営業取締法（1948年施行）や売春防止法（1956年制定）の影響を受けて、遊廓としての営業は終焉を迎えましたが、地域には「料亭」形式をとる特殊飲食店が残り、いわゆる「ちょんの間」と呼ばれるスタイルで営業が続けられてきました。

昭和の面影が色濃く残る飛田新地の街並み

飛田新地の特徴のひとつは、長屋が連なる昭和レトロな街並みです。店ごとに異なる装飾や照明、スタッフの制服などに個性があり、エリア内には「青春通り」「メイン通り」などの呼び名がついた路地が複数存在します。通りによって客層や雰囲気が異なるのも特徴的です。

近年では、「日本の特殊な風俗文化」や「昭和の街並み」を見学したいという目的で、訪日外国人観光客の関心を集めるスポットにもなっています。

飛田新地と鉄道の歴史　今はなき「南海天王寺支線」

大正時代、1920年ごろの古地図を確認すると、すでに飛田新地の整備が進んでいたことがわかります。現在無くなっているのが、飛田新地のすぐ上を走る鉄道、南海電鉄の天王寺支線です。天王寺支線は、大阪市天王寺区にある天王寺駅から西成区にある南海本線の天下茶屋駅までを結んでいた南海電気鉄道の鉄道路線で、1993年に廃止になりました。

飛田新地は、歴史と文化が深く根ざした、魅力的な場所です。しかし現在、風俗営業としての機能は縮小傾向にあり、一部では営業終了・建物解体も進んでいます。近年では、観光客向けのガイドツアーなども行われるようになり、その存在が広く知られるようになりました。

いわゆる「新地」と呼ばれる裏風俗形態を伴うディープスポットは縮小や廃止へ向かう傾向にあるほか、地域再開発や法的規制強化の動きもあり、将来的な用途転換が注目されています。

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