中国籍投資家が明かす、日本で不動産投資と永住を選んだ背景とは? | 全国の不動産投資・収益物件|株式会社リタ不動産
中国籍投資家が明かす、日本で不動産投資と永住を選んだ背景とは?
2025-04-18
中国籍投資家が明かす、日本で不動産投資と永住を選んだ背景とは?

年齢 :39
職業 :会社員
年収 :約655万円
不動産投資歴:約2年
保有物件:1棟アパート × 2棟
不動産所得:284万円
金融資産:約 1,000万円
所在地:東京都八王子市
価格:3,430万円
購入方法:融資利用
利用した金融機関:L&Fアセットファイナンス(旧三井住友トラストローン&ファイナンス)
自己資金:約3割
融資条件:金利3.05%、融資期間30年、融資金額2500万円
建物構造:木造2階建て
購入時期:2025年

ソフトウェア開発者として来日し、仕事を通じて日本との縁を深めた中国籍投資家のRさん。初めての出張で目の当たりにした「家賃収入」というビジネスモデルに着目し、のちに不動産投資の世界へ足を踏み入れました。
奥さまの出産や家族のライフプランを見据え、着実に資産形成を進めるRさんは、昨年法人を設立し、さらなる事業拡大を目指しています。日本と中国の不動産事情の違い、投資判断の軸、遠隔地の物件との向き合い方など、自身の経験に基づいた貴重な知見を語っていただきました。
本稿では、日本で不動産投資に取り組む中国籍投資家・Rさんの歩みと展望を紐解きます。
ー まずは日本に来られたきっかけを教えてください。
仕事がきっかけです。私は組み込み系のソフトウェアプログラマーをしており、約12年前に群馬県で自動販売機のソフトウェア開発に携わっていました。その後、2013年には茨城県つくば市で印刷機関連のソフトウェアの仕事に従事しました。
その後、2017年には基礎制御系の組み込み開発案件があり、再び日本に赴任しました。
ー 何回か来日されてみて、日本に対して良い印象や住みやすさを感じましたか? 当時は、日本にずっと住もうと思っていたわけではなく、あくまで仕事のために来られていたのですよね。
はい、その通りです。当時はまだ、日本に永住することなどは考えていませんでした。
ー 日本で不動産投資を始めようと思ったきっかけを教えてください。
2012年に仕事で初めて日本へ出張した際、不動産投資に関心を持つきっかけがありました。当時は群馬県に単身で滞在しており、レオパレスのアパートに住んでいたのですが、その建物には9〜10戸ほどの部屋がありました。管理の手間はあまりかけていないように見えたものの、オーナーは毎月安定的に家賃収入を得ていることを知ったのです。

そのとき、「これは一つのビジネスモデルとして成立しているのではないか」と思いました。
当時はまだ、日本での永住や投資までは考えていませんでしたが、「家賃収入で安定した収益を得る」という仕組みに強い興味を持つようになりました。そして、「日本で不動産投資を行えば、堅実かつ安定的な資産運用ができるのではないか」と考えるようになりました。
ー 具体的に不動産投資を検討し始めた時期や、転機となった出来事はいつ頃でしょうか。
大きな転機となったのは、2022年に双子の子どもが生まれたことです。育児には多くの時間と費用がかかりますし、今後は教育費などの支出も増えていきます。そうした将来の負担を見据え、早めに安定的な収入源を確保しておきたいという気持ちが強くなりました。
本業の収入だけに頼ることに対して不安を感じるようになり、以前から興味を持っていた不動産投資を「副収入として本格的に考えるべきタイミングだ」と受け止めました。
結婚や出産といったライフイベントを経たことで、家計の将来についてより現実的に捉えるようになり、不動産投資について学び始め、実際に行動に移す決意を固めたのがこの頃です。
ー 今は、お子さんもいらっしゃって、日本に住み続けようとお考えとのことですが、そう思うようになったきっかけがあれば教えてください。
はい。結婚して子どもが生まれたことで、生活の基盤をどこに置くべきかを真剣に考えるようになりました。
その中で、日本は医療制度が整っており、子育てに必要な施設や支援制度も充実しています。また、治安が良く、教育環境も安定しているため、子どもを育てる場所として非常に魅力的だと感じました。

将来的には子どもたちに安心して生活できる環境を用意したいという思いもあり、日本での定住を前向きに考えるようになったのです。
ー 日本での生活を前提に不動産投資を始められたとのことですが、実際に物件探しはどのように進められましたか?
まずは不動産ポータルサイト「楽待」を活用して、物件の情報収集を始めました。ただ、掲載されている一般公開物件の中には、希望していた条件――たとえば価格や利回り、立地など――に合うものがなかなか見つかりませんでした。
そこで、「楽待」経由で複数の不動産会社に問い合わせてみたところ、非公開の物件情報(いわゆる水面下物件)を紹介していただけるようになりました。そこからは、各社とのやり取りを重ねる中で信頼関係が築かれ、少しずつ理想に近い物件を提案してもらえるようになっていきました。
ー 物件を選ぶ際に重視したポイントを教えてください。
最も重視したのは、「販売価格」と「再建築価格*」とのバランスです。
たとえば、販売価格が再建築価格よりも極端に高い場合、将来的に資産価値が下がるリスクが高くなります。そのため、収益性だけでなく、資産としての価値が維持されやすいかどうかという点にも注目しました。
将来的に売却や再評価を検討する際にも価値が落ちにくい物件を選ぶことで、長期的に安定した投資になると考えました。
*仮にいま、同じ建物を新築で建てるとした場合にいくらかかるかの費用
ー ワンルームではなく、ファミリータイプを選ばれた理由は何でしょうか?
一人暮らし向けのワンルームは入退去が頻繁になりやすく、どうしても空室リスクが高いと感じました。
一方で、ファミリータイプの物件であれば、生活拠点として長く住んでいただける傾向があるため、長期入居が期待できます。

空室率が下がれば当然、収益も安定しますので、初めての投資としてはファミリー層向けの物件のほうが安心感があると判断しました。
ー 実際に購入された物件について教えてください
最初に購入したのは、千葉県柏市にある一棟アパートです。続いて購入したのが、リタ不動産さんの仲介で購入した東京都八王子市にある物件でした。
どちらもファミリータイプの物件で、1LDK~3DKの間取りが中心となっている建物です。入居者のライフスタイルや定住意識を意識し、長く住んでもらえるような物件を選ぶようにしました。
ー 物件購入にあたって、どのくらいの自己資金を準備されたのでしょうか?
2棟合わせて、自己資金として用意したのはおよそ2,000万円です。
もともと、2019年に大阪市内に購入していた自宅マンションがあったのですが、その後、双子が生まれたことで手狭になり、住み替えを検討することになりました。
数年間住んだ間にマンションの資産価値も上がっており、結果的に売却時には利益を得ることができました。この売却益に加え、日々の給与からコツコツと積み立ててきた貯金を合わせることで、物件購入に必要な資金を準備しました。
ー お住まいからだいぶ遠い地域の物件でしたが、購入に不安はありませんでしたか?
ほとんど不安は感じませんでした。現在は大阪に住んでいますが、物件が遠方にあっても、信頼できる不動産会社や管理会社がしっかりとサポートしてくれるのであれば、距離は大きな問題ではないと考えています。
もちろん、現地に何度も足を運ぶのは難しい状況でしたが、電話やメール、書類の郵送など、スムーズな連絡体制が整っていれば、特に支障はありませんでした。
実際に、管理会社の担当者の対応が非常に丁寧で、物件の状態や周辺環境、入居者の属性などについて詳しく説明していただけたことが、大きな安心材料になりました。さらに、購入後も管理会社を通じて安定した運用ができる体制が整っていたため、遠方の物件であっても安心して投資を進めることができました。
ー 今回のご購入では、営業担当が中国出身で、文化的な共通点があったかと思いますが、そうした点が購入のご判断に影響を与えた部分はありますか?
正直なところ、安心感はありました。文化的な背景や価値観を共有できるため、細かなニュアンスも伝わりやすく、コミュニケーションがとてもスムーズでした。

とはいえ、購入の決め手は担当者の国籍ではなく、その対応の誠実さにあります。たとえ日本人の方が担当だったとしても、同じように丁寧で信頼できる対応をしていただければ、安心して取引できていたと思います。
ー 不動産投資において、どのような判断基準を持っていますか?
ひとつの目安として、「国道16号線の内側」にあることを基準にしています。金融機関の多くがこのエリアを重視しており、融資が通りやすい傾向があるからです。また、売買の流動性も高く、将来的な出口戦略を考えたときにも有利に働きます。

エリア選びは、物件の資産価値と融資条件の両方に大きく関わってくるため、今後も慎重に見極めていきたいと思っています。
ー 今回、物件を購入された東京とお住まいの関西では、どちらに魅力を感じていますか?
個人的には、東京のほうが良い物件に出会いやすいと感じています。積算評価額が高く、条件に合う物件が見つけやすいのが理由です。金融機関の評価も得やすく、融資面でも有利なケースが多いと感じます。
一方で、関西圏ではここ数年で価格がかなり上がっており、利回りや投資効率を考えると判断が難しい局面も増えています。特に大阪市内などは競争が激しく、投資初心者にはハードルが高くなってきている印象です。
ー 現在の活動と今後の展望を教えてください。
現在は、ソフトウェア開発を本業としながら、法人を立ち上げて賃貸経営にも取り組んでいます。法人は昨年2月に設立し、同年9月から本格的に運用を開始しました。
今後は、法人の売上を安定させつつ、さらに物件を増やしていきたいと考えています。最終的には、家賃収入が本業の収入を上回るような形に持っていくのが目標です。生活の安定だけでなく、家族の将来や資産形成を見据えて、着実にステップを踏んでいきたいと思っています。
ー 中国と日本の不動産事情の違いについて、どのように感じていますか?
最も大きな違いは、土地の所有に関する制度だと思います。中国では土地はすべて国有であり、個人が保有できるのは「借地権」にあたるものです。つまり、名義上の所有者であっても、それは一定期間の使用権にすぎず、完全に資産をコントロールできるわけではないという不安があります。
また、賃貸契約や関連する法律制度も日本ほど整備されていないと感じています。家賃の滞納や契約上のトラブルも起こりやすく、安定的な賃貸経営を行うにはリスクが高い面もあります。その点、日本の不動産市場は契約や運用のルールが明確で、安心して長期的な運用を見据えることができる環境だと感じています。
ー 中国籍の方が日本の不動産を購入するうえで、課題と感じる点があればお聞かせください。
一番大きな課題は、やはり言語の壁ではないでしょうか。日本語を理解できないと、物件情報の収集や契約内容の把握が難しく、誤解や不安につながる可能性があります。そのため、信頼できる不動産会社や担当者を見つけることが、最初の大きなハードルになると思います。
また、中国では売買に関する仲介手数料があまり一般的ではなく、日本のように高額な手数料が発生することに驚かれる方も少なくありません。こうした制度の違いについては、事前にしっかり理解しておく必要があると感じています。
ー これから日本の不動産を購入しようと考えている中国籍の方へ、アドバイスをお願いいたします。
まずは、日本の不動産に関する最低限の知識をしっかりと身につけることが重要です。不動産制度や契約の流れ、融資の仕組み、税制の考え方など、基本的なルールを理解しないまま購入を進めるのは、大きなリスクを伴います。
また、言語の壁も含めて、不明点や不安を一人で抱え込まず、信頼できる不動産会社や担当者と連携して進めることを強くおすすめします。分からないことは遠慮せずに質問し、納得できるまで丁寧に説明を受けることが、安心・安全な不動産取引につながります。
知識とパートナー選びが、不動産投資の成功において何よりも大切な要素だと思います。

「お客さまの利益のために努力することが、自らの利益につながる」という考え方ですので、押し売りをはじめとしたこちら都合のアプローチは一切行っていません。
「お客さまの利益のために努力することが、自らの利益につながる」という考え方ですので、押し売りをはじめとしたこちら都合のアプローチは一切行っていません。

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