大阪は人も街もカオスだった~地下迷路「梅田ダンジョン」と新梅田食道街をめぐる冒険 | 全国の不動産投資・収益物件|株式会社リタ不動産

大阪は人も街もカオスだった~地下迷路「梅田ダンジョン」と新梅田食道街をめぐる冒険

2025-05-14

大阪の繁華街は北新地・梅田周辺の「キタ」と、難波周辺の「ミナミ」とに分かれています。キタの中心梅田は、JR大阪駅を中心に私鉄の梅田駅が集まり、西日本最大のターミナル駅を構成しています。

明治時代に大阪駅が開業して以来発展してきた梅田ですが、昭和に開発された地下にスポットを当ててみたいと思います。複雑な造りで迷路のようになっている梅田の地下街は「梅田ダンジョン」と呼ばれています。さらに、昭和の面影が色濃く残るディープなフードコート、「新梅田食道街」をレポートします。

地下に広がる複雑な迷路「梅田ダンジョン」

梅田ダンジョンとは、大阪駅周辺の地下街が複雑に入り組んでいることから、まるで迷宮のような地下空間を指してそう呼ばれています。大阪の中心部である梅田エリアには、複数の鉄道駅が集中しており、それに伴う地下街や商業施設が複雑に絡み合っているのです。

迷宮と言われる梅田ダンジョンの全体マップを見てみましょう。

※ヤフーマップから加工・作成

東京駅や新宿駅、名古屋の地下街も大規模なものですが、梅田ダンジョンに比べると分かりやすく、迷子になることも少ないとききます。しかし梅田ダンジョンははじめて来た人を確実に迷わせます。いえ、何度来ても迷うのが梅田ダンジョンなのです。

実は、地下街がつながっている範囲や面積、地下街のトータルの店舗面積などは、東京駅や新宿駅、名古屋駅の地下街のほうが広いとされています。梅田は東西南北4方向ともに範囲は直径1.3kmほどしかなく、東京や名古屋に比べれば広くはないのです。

にもかかわらず迷いやすい理由は、地下のストリートが全体的に斜めになっており、交差ポイントが直角ではなく微妙にカーブするなど方向感覚が狂うこと、さらに行き止まりも多く目印が少ないこと。

※早朝の梅田地下街

地下街が拡張を繰り返す中で、さまざまな通路や階段が追加され、迷路のような構造になってしまいました。また、駅、商業施設、飲食店などが入り乱れているため、地図を見てもどこにいるのかわからなくなることもあります。

さらにそれぞれの施設が独自の標識を使用しているため、統一感がなく、余計に迷ってしまう原因となっています。

加えて大阪駅や阪急電鉄梅田駅の周辺エリアでは、頻繁に段差があります。これは、梅田エリアの地盤の弱さと関係しています。

梅田は、かつては湿地帯であり、埋め立てによって現在の姿になった場所です。梅田の地名の由来が「埋め田」から来たという説があるほどです。およそ400年前、豊臣秀吉の時代に埋め立てて田んぼにした弱い地盤でした。

さらに地下水の過剰な汲み上げなどにより、地盤沈下が起こり、地盤の高さが場所によって異なっています。それによりスロープや階段が増えていきました。

※大阪駅構内のスロープや階段

昭和のはじめごろの1927〜1935年、100年ちかく前の梅田周辺の古地図を見てみますと、駅の北側には工業エリアが広がり、南側は施設や住宅が多くなっています。阪急電鉄や阪神電車は既に存在しますが、御堂筋線などの地下鉄はまだ地上を走っています。

※この地図は、時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」((C)谷 謙二)により作成したものです。「時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」使用上の注意・ネット上での使用について」の記述に則って掲載しています。

右の現在の梅田周辺の地図と比較してみると、鉄道のラインはほぼ一致しますが、道路は新しくできたルートがあり、特に高速道路は当時存在していませんでした。

地下街のはじまりは1963年11月29日の梅田地下街1期(ウメダ地下センター)開業です。そこで高度成長期の1967〜1970年の地図を見てみましょう。

※この地図は、時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」((C)谷 謙二)により作成したものです。「時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」使用上の注意・ネット上での使用について」の記述に則って掲載しています。

平面地図なので地下街はわかりませんが、駅周辺のビルや百貨店は確認できます。また、梅田貨物駅や信号場(現在のうめきた再開発エリア)がなくなっています。

この地図の時期から半世紀以上にわたって梅田の地下街は増殖を続け、2024年現在も「KITTE大阪」などの開業などによるリニューアルが続いています。

しかし、複雑で迷宮的な梅田ダンジョンに決定的な対策はありません。「これはこれで、しゃーないやろ」という関西人の寛容さ、悪く言えば邪魔くさがりが現われているかもしれません。地元のテレビではこれを逆手に取って、「大阪駅で迷っている人を吉本芸人が道案内する」という番組さえあるのです。

地下街の名物たこ焼き

地下街の一角を占める「ホワイティうめだ」はグルメストリートです。大阪グルメの王様といえば、粉もんの代表、たこやきです。「たこ八」さんはもはや名所といってもいいたこ焼き屋さんですが、並んででも食べたくなります。

たこ焼8個で600円ですが、たこ焼きとイカ焼きを両方食べたくなるので結局ミックスにしてしまいます。たこ焼きと明石焼の中間くらいの味でしょうか。クセになります。何もつけずに食べてもうまいのです。もちろんイカ焼も絶品。

たこ八梅地下店
住所:大阪市北区小松原町梅田地下街4-6 ホワイティ梅田イーストモール扇町
電話:050-5589-2587
営業時間:10:00-21:00
定休日:隔月第3木曜日
https://www.takohachi.jp/
google map Takohachi

昭和レトロな雰囲気が残る~新梅田食道街

新梅田食道街は、大阪の中心地に位置する食の宝庫です。地元の人々だけでなく、観光客にも人気のスポットですが、その裏にはどのような歴史が隠されているのでしょうか? ここでは新梅田食道街の魅力を探ってみます。

新梅田食道街は、1960年代に誕生しました。梅田駅周辺の開発に伴い、多くの飲食店が集まる場所として成長していきました。当時の大阪は、経済成長の真っ只中であり、食文化も多様化していく時期でした。そのため、食道街にはさまざまなジャンルの飲食店が次々とオープンし、瞬く間に人々の憩いの場となりました。

ちなみに食「道」街という名前は、狭い通路に飲食店が並び、まるでひとつの大きな食堂のような役割を果たしていることから、「道」と名付けられたといわれています。1990年代に入ると、バブル崩壊や経済の停滞により、飲食業界も大きな影響を受けました。しかし、新梅田食道街はその逆境を乗り越え、地元の人々によって支えられ続けました。

飲食店の多くは、地元の食材を使用した料理や、家庭的な雰囲気を大切にしており、他の観光スポットとは一味違った魅力を持っています。さらに、最近では海外からの観光客も増え、国際色豊かな食文化が育まれています。

現在の新梅田食道街は、約100店舗の飲食店が軒を連ねており、その多様性はまさに圧巻です。ラーメンやお好み焼き、寿司、居酒屋など、さまざまな料理が楽しめるため、食べ歩きする観光客にも最適なスポットとなっています。また、最近のトレンドとしては、健康志向の高まる中で、オーガニックやヘルシーなメニューを提供する店も増えてきています。

さらに新梅田食道街では、地元の食材を使用した料理が豊富にそろっています。特に、大阪名物のたこ焼きや串カツは外せません。地元の人々に長年愛されているお店も多く、観光客もその本場の味を楽しめます。さらに、飲食店同士の距離が近いため、食べ歩きがしやすく、色々な料理を少しずつ味わえるのも魅力の一つです。

新梅田食道街は、JR大阪・私鉄梅田駅や地下鉄梅田駅から徒歩圏内に位置しています。観光の合間に立ち寄ることができるため、観光客にとっても非常に便利なスポットです。また、周辺には百貨店や観光名所も多いため、観光ルートに組み込みやすいのも魅力です。

新梅田食道街の最大の魅力は、その独特な雰囲気です。狭い路地に並ぶ飲食店は、どこか懐かしさを感じさせる雰囲気を醸し出しています。東京で言えば「新宿ゴールデン街」のようなイメージです。地元の人々と観光客が交わる場として、コミュニケーションの場ともなっています。お店のスタッフとの会話を楽しめるのも、この食道街ならではの体験です。

新梅田食道街は、歴史を重ねながらも進化し続ける大阪のディープスポットです。地元の味を堪能できるだけでなく、アクセスの良さや独自の雰囲気が魅力となっています。現地に足を運ぶことで、観光名所では味わえない大阪の真の食文化を感じることができるでしょう。大阪に立ち寄った際には、ぜひ新梅田食道街に立ち寄ってみてください。心に残る特別な体験が待っています。

 
私たちリタ不動産は、全国の不動産投資・収益物件(投資物件・収益不動産)を取り扱う不動産会社です。社名の『リタ』は「利他の精神」「自利利他」から名付けられたもの。その背景には、自分の利益を最優先するのではなく、お客さまの利益を最優先としたサポートや提案を行うというスタンスがあります。
「お客さまの利益のために努力することが、自らの利益につながる」という考え方ですので、押し売りをはじめとしたこちら都合のアプローチは一切行っていません。
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弊社の目的はお客さまの資産形成をお手伝いすることです。収益物件の売買を通じてお客さまのビジネスパートナーとして「常に誠実である」ことをお約束します。不動産投資は長い目線で取り組まねばならない投資です。棟目の購入・売却から資産入れ替えの再購入まで末永くお付き合いするために、メリットのみならずリスクやデメリットもしっかりと告知します。 物件情報は精査したもののみ発信するほか、節税相談や金融機関のご紹介など、不動産投資を通じた資産形成をトータルサポート。お客さまが安心して不動産投資に取り組めるように尽力いたします。気になること、不安なことがあればいつでもお気軽にご相談ください。
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