株式とJ-REITはどう違うの? 共通点や特徴、どちらに投資すべきか解説 | 全国の不動産投資・収益物件|株式会社リタ不動産

株式とJ-REITはどう違うの? 共通点や特徴、どちらに投資すべきか解説

2024-02-29

 

株式は企業への出資権(企業の一部を所有しているのに近い)を証券にしたものである一方で、REITは不動産へ投資するファンドから利益を得る権利を小口化したものです。それぞれ異なる特徴がありますが、どちらも東京証券取引所に上場しているため「違いがよくわからない」という方も少なくありません。

今回の記事では株式・REITの特徴や共通点・相違点を紹介します。株式とREIT、どちらに投資するかを考えるうえでの参考にしてください。

株式とは?

株式は、企業が資金調達するために発行する証券の一種です。借入金と異なり、企業は株式で調達した資金を返済する必要がありません。株式の所有者は企業に出資する代わりに、実質的に企業の一部を所有しているのと同じ状態となります。

株式を所有すると、企業が実現した利益を「配当」という形で受け取ることが可能です。また、株式の保有比率に応じて、重要な議題に対して反対・賛成を投じる議決権が発生します。

株式には証券取引所でリアルタイムに売買できる「上場」の銘柄と「非上場(未上場)」の銘柄があります。上場していない株式は柔軟に売買できないため、個人投資家の場合「株式投資」というと「上場株式への投資」を指す場合が多いです。

J-REITとは?

J-REITは、多数の不動産へ分散投資するファンドへの出資権を小口化したものです。REITの一つ一つの証券を投資口といいます。J-REITの投資口を所有すると、ファンドの投資先である不動産を通じて獲得した賃料収入や売買益を受け取る権利が発生します。

J-REITでは「分配金」という形で、定期的に収益還元が受け取れます。J-REITのファンドは、税制上の優遇を受ける代わりに内部留保(利益を貯めておくこと)をしづらい仕組みとなっています。そのため、仕組み上は分配金を安定的に獲得しやすいのが特徴です。

単にREITという場合は、上場・非上場双方の銘柄がありますし、海外のREITもあります。J-REITはREITのうち、日本で運用されている上場銘柄です。個人投資家がREITの個別銘柄に投資する場合は、東証に上場しているJ-REITへ投資するケースが多いといえます。

株式とJ-REITの市場の比較

株式市場とJ-REITの基本的な特徴を比較すると、次のとおりです。

  J-REIT 株式(数値は東証プライム)
投資対象 不動産投資法人 株式会社
価格 投資口価格 株価
インカムゲイン* 分配金 配当金
市場時価総額 15兆4,800億円 835兆9,636億円
銘柄数 60銘柄 1,659銘柄

*投資している間、定期的に受け取れる収入のこと。出所: :J-REIT.jp|ARES一般社団法人 不動産証券化協会日本経済新聞(J-REITのデータは2023年10月末、株式のデータは2023年12月5日時点)

投資先として検討する上で重要なJ-REITと株の相違点は、次の3つです。

1. 投資対象の違い
2. インカムゲインの違い
3. 変動要因やリスクの違い)

それぞれについて、詳しく説明します。

1.投資対象の違い

J-REITと株式は、まず投資対象が異なります。株式の投資対象は、株式を発行して経営されている法人です。株式会社は、企業によってさまざまな事業内容が大きく異なるため、業種や詳細な事業内容を見て投資先を選ぶことになります。

一方で、J-REITの投資対象は不動産へ投資するファンド運用に特化した法人となります。そのため、どの銘柄を選んでも間接的に不動産へ投資することになります。銘柄によって投資する不動産に違いがあるので、ファンドの運用方針や所有する不動産を軸に銘柄を選びましょう。

2.インカムゲインの違い

J-REITでは、不動産投資を通じた収益を定期的に「分配金」で受け取ることが可能です。株式には、「配当」として利益還元を受ける権利がありますが、配当や内部留保に対する企業の裁量が大きいため、配当と利益水準が連動するとは限りません。

J-REITは、その期に配分できる利益の90%を分配金として払い出すルールとなっています。さらに、不動産投資の利益の源泉となる賃料収入は、企業業績と比べると景気などの影響を受けにくいといえます。そのため、J-REITを保有していると、株式の配当よりも潤沢で安定した分配金を受け取れる傾向にあります。

3.変動要因とリスクの違い

株価は、個別企業の業績や景気動向に大きく左右されます。業績変動、配当水準などの不確実性が高いため、一般にハイリスク・ハイリターンな投資先の一つです。J-REITも不動産投資の成績や景気動向の影響を受けますが、一方で、金利動向や債券市場の影響も受けやすいのが特徴です。

債券もまた、金利収入という形で安定したインカムゲインが期待できる商品なので、債券とREITを比較して投資する方も少なからずいます。金利上昇時には債券の魅力が相対的に高まり、REITの需要が減って値下がりしやすくなります。また、金利低下時にはREITが値上がりしやすくなるのです。

株式・J-REITはともにリアルタイムで価格が変化するため、価格変動リスクが比較的高い商品です。商品のJ-REITの分配金を着実に受け取れるという特徴は、本来は価格変動リスクを抑える要因として機能します。

しかし、J-REITは株式市場と比べて市場が小さい分、一時の需給要因で価格が変動するケースも少なくありません。投資するうえでは、J-REITにも相応の価格変動リスクが存在すると考えておいた方がよいでしょう。

株式とJ-REITどちらがおすすめ?

株式とJ-REITのいずれか一方へ投資する場合、次のような考え方で自分に合った投資対象を選びましょう。

株式がおすすめ J-REITがおすすめ
・企業の成長に投資したい
・値上がり益(キャピタルゲイン)を重視したい
・一回あたりの投資資金が数千円~数万円
・少額で不動産投資をしたい
・安定的な分配金収入(インカムゲイン)を重視したい
・一回あたりの投資資金が数万円~数十万円

第一に、株式とJ-REITでは投資先の特性が異なります。「企業」の成長に投資するのか、不動産投資をしたいのか、明確な投資スタンスがあるなら、それぞれに適した商品を選びましょう。

続いて、株式の方が短期的な値上がり益を追求しやすい商品です。J-REITは安定的に分配を受け取れる反面、利益の大半を毎期ごとに払い出すため、投資口価格は株式と比べると上昇しにくいといえます。そのため、中長期的な分配金収入を積み上げていく投資スタイルに適した商品です。

株式とJ-REITでは、株式の方が価格が低い銘柄が多いため、少額から投資しやすいといえます。J-REITの投資口価格は、最も低い銘柄でも4万円程度(2023年12月5日時点)ですが、株式は数百円~数千円程度の銘柄も多数あります。

本来、株式は100株単位で取引するルールなので、購入するためには株価(株式1株あたりの価格)の100倍の資金が必要です。しかし、近年は多くのネット証券が1株単位で売買できるようになっています。証券会社を選べば、株式の方が少額で取引しやすい商品といえるでしょう。J-REITの投資先を柔軟に選ぶためには、数十万円程度の投資資金を用意する必要があります。

株式とJ-REITの違いを理解して投資を検討しよう

個人投資家の場合、J-REITと株式は共に証券取引所で売買するのが一般的です。どちらも、リアルタイムで売買ができて日々値が動くので似た商品と思ってしまいがちですが、投資先やインカムゲインの出方などに違いがあります。

それぞれの特性を理解したうえで、自分のリスクに対する考え方や投資意向に沿った商品を選んでください。

 

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